うちの姪の通う日本の大学は、 ビザの手配も、飛行機の手配も、現地の滞在先探しも、全て生徒にまかせるスタイル。
ちょっと心配…。
そんな彼女を少しでも助けられないかと思い、私の持つ情報を共有することにしました。
彼女の行くアメリカと、私がこれまでに経験してきたイギリスでは、若干異なるところもあります。また、私の語学留学時から数年経って、情報が劣化してしまった部分もありました。 しかしそんな私の話でも、何もかも手探り状態だった姪っ子には、具体的でリアルな情報として助かったと言ってもらえました。
せっかくなので、このブログでも、その時にやりとりした内容をシェアしようと思います。 うちの姪のように留学エージェントを使わずに、手配を全て自分でするという方のお役に立てれば幸いです。
なお、このブログの内容は2022年8月以前の情報であり、また、一個人の見解であることをご了承ください。
目次
海外生活になぜクレジットカードが必要なのか
そもそもクレジットカードは、大量の現金を持ち歩くより安全で、両替する必要もないところが便利です。 実際に私の場合、イギリスではあまり現金は使いませんでした。
現金が必要だったのは、たとえばスーパーマーケットのカートを使うための1ポンド硬貨、公衆トイレの利用料(20P〜50Pくらいのコイン1枚)、小さなイベントでのお茶やビール代、田舎の駐車場の料金支払い(都会ではカード使用可)、外食時に割り勘にする時くらいだったような印象です。
Apple Payなどの携帯電話での支払いは、おそらく可能とは思いますが、イギリスで使っている人はあまり見かけませんでした。
つまり、クレジットカードかデビットカードがあれば、特に問題なく生活できました。
クレカの準備は早めに
クレジットカードやプリペイドカードは、発行に時間がかかる場合があるので、 早めに手配する必要があります。
海外留学時のカード選びのポイントは、
・ 年会費無料のカードにする
・ コンタクトレス決済できるカードにする
・ ICチップ付きのカードにする
・ 海外キャッシング機能付きのカードにする
・ 海外旅行の保険付きのものにする
・ VISAとマスターカードの2枚持ちにする
このあたりを中心に探してみるといいと思います。
①年会費無料のカードにする
初年度のみ無料などではなく「年会費が永年無料」のカードを作るのがおすすめです。
年会費のかからないものにしておけば、帰国後も解約せずに、いざという時のためにキープしておくこともできます。
親御さんが預かっておくといいかも
②コンタクトレス決済できるカードにする
コンタクトレス決済できるカードは、機械にタッチするだけで支払えるという優れもの。
サインも不要なんです
↓写真では右上にコンタクトレスのマーク「)))」、左にICチップが付いています。
最近は日本でもコンタクトレス決済が取り入れられていますが、イギリスでは本当にあらゆる場所でこのコンタクトレス機能を使いました。
スーパーマーケットはもちろん、キッチンカーみたいな移動販売や小さな個人商店、自販機でも使えました。路面電車のトラムでも、コンタクトレスの読み取り機械がありました。
各社共通の仕様だよ
普通のクレジットカードだと、暗証番号を打ち込む必要があったりして少し時間がかかることがありますよね。レジでもたもたしていると周りの視線が冷たかったりするので、コンタクトレスのカードがあると安心でした。
現金払いの場合はさらに時間がかかります。外国の紙幣やコインは見分けがつきにくいので、慣れないうちはコインを数えて支払うことが難しいんです。さっと気軽に使えるコンタクトレスのカードがあると、スマートに支払えますし、お釣りでお財布がふくれてしまう心配もありません。
ただし、カード自体を盗まれてしまった場合などは、誰でも使用できるところがデメリットでもあります。カードによっては、全額を不正利用されないためにも、一定の金額利用ごとに暗証番号の入力が必要だったりします。
③ICチップ付きのカードにする
ICチップはクレジットカードの表面にある「金色の四角いシート」みたいなパーツのことで、この部分にも個人情報が保存されています。
このパーツが付いていないと決済できない、という読み取り機がごくたまにあるので、ICチップ付きのカードがおすすめです。
大丈夫ですけどね
④海外キャッシング機能付きのカードにする
海外キャッシング機能付きとは、クレジットカードなどのキャッシング機能を使って、海外のATMなどで現地の通貨を引き出せるカードのことです。 つまり、カードがあれば、ポンドやドルなど現地のお金が引き出せるのです(限度額あり)。
⑤海外旅行の保険付きのものにする
留学時の保険は、個別で加入すると高額ですので、クレジットカードにおまけで付いているとありがたいものです。 これは、病気やケガをした際に治療などにかかる費用を補償する保険です。その他に、盗難、航空機遅延、賠償のトラブルなど様々なリスクに対応できます。
カード付帯の保険については、期間や補償額など、その内容が自分の留学プランに合っているかどうかを確認してください。もし合っていればこの他に保険に入る必要がないので、かなりの節約になります。
⑥VISAとマスターカードの2枚持ちにする
ここまで色々と取り上げてきましたが、全ての条件を満たすカードって、実際なかなかありません。
カードを複数枚持つこと
そして、2枚持ちならVISAとマスターカードの組み合わせがおすすめです。現状では、VISAカードが世界で一番普及しています。 逆に、JCBとかアメックスはヨーロッパでは使えないところもあるので、個人的には避けたほうがいいと感じています。
現時点では、「ライフカードの学生用」とか「楽天カードアカデミー」あたりのカードは多くの条件を満たしていますが、やはり部分的に足りないサービスもあります。
選んでみてください
おまけ
現地銀行口座を作る
これは日本のクレジットカードではないのですが、私はイギリスのネット銀行「Monzo」のデビットカードも作りました。 Monzoは住所証明の書類なしに口座が作れます(パスポートなどの身分証は必要)。
実は、このMonzoを住所証明にすることで、現地の大手銀行のカードを作ることもできるようになります。
いきなり作るのは難しいんだよね
Monzoを使いました
現地銀行口座を作るもう一つのメリットとしては、バイト代などの振り込みをしてもらえることでしょうか。 もしアルバイト可能な学生ビザであれば、何かひとつ現地の銀行口座を持っておくといいと思います。
最後にアドバイスとして
留学前に、カード紛失時の対応を家族と共有しておくことをおすすめします。
特に「カード会社の連絡先」と「カードの番号(裏面の3桁の数字も含めて)」 はメモして家族に渡しておくことです。
たとえば、財布と携帯を一緒に盗まれたときなど、外国にいる本人がカード会社に直接連絡することが難しい場合があります。 近くに公衆電話がない、カード番号などの情報やカード会社の電話番号をメモした紙が見つからない、など。
そんな時は、日本の家族に連絡するなどして「家族経由でカード会社に連絡」するのが速い場合があります。
実家の電話番号はとっさの場合でも覚えていることも多いですし、たとえば携帯をなくしてもパソコン経由などで連絡を付けられる場合もあるかもしれません。
カードをなくしたときの対応は迅速にしなければなりませんので、 ちょっとした対策をしておくことで、被害を最小限に抑えられるかもしれません。