語学留学はお金がかかります。
イギリスへ1ヶ月留学した場合の費用は約 50万円(飛行機代等含む)から、3ヶ月で約130〜150万円が相場だそうです。となると、費用面であきらめてしまう人も多いかもしれません。
でも、もし1ヶ月に10〜20万円貯金ができて、日常的に英語を使うことができて、無料のオンライン英会話教室が受講できる職場があるとしたら?
今回のブログでは、実際に私が体験してきたリゾートバイトについてお伝えしようと思います。
目次
リゾートバイトとは何か
いわゆるリゾートバイトというのは、実際のところ「住み込みで働く派遣」のことです。略して「リゾバ」とも言われています。
私の場合は、イギリスの語学学校のあと、帰国してすぐに勤務できる場所を探していました。
リゾートバイトはワーホリの前後に利用する人も多いようです。というのも、この仕事には「引っ越し直前・直後の人」がぴったりなのです。
リゾートバイトの一番のメリットは、住む場所を提供してもらい、家賃や水道光熱費を節約できるということです。
ですから、自分の部屋をキープして家賃を払いながらリゾートバイトをするのでは、その恩恵が受けられません。
なぜニセコがオススメなのか
「冬のニセコは英語が公用語になる」と言われるほど、外国人観光客の多い町ニセコ。
実際に私が働いたホテルでも、宿泊客の約半数は外国人でした。スーパーマーケットに買い物に行っても、道を歩いていても、電車に乗っても、あたりまえのように英語が聞こえてきました。
ニセコでは、外国人が多く働いていて、ごく日常的に英語で電話がかかってきます。旅行会社のエージェントも英語を使いますし、問合せメールも英語が大半です。
レンタル用品の返却、タクシーの手配、忘れ物の取り置きなど、様々な場面で英会話が必要とされています。
そうなると、たとえほとんど英語のできない人でも、がんばって話すようになります。
どうしても通じない場合は同僚に助けを求めることもできますし、ポケトークなどの翻訳機が用意されていることもあります。
つまりニセコは、外国で働いているような感じだけど、いざとなれば日本語で助けてもらえるというありがたい環境なのです。
派遣会社の登録から仕事開始までの流れ
希望条件に沿う派遣会社を探す(ウェブサイト)
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派遣会社に履歴書の登録(ウェブサイト)
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派遣会社の担当者と面接(電話/Skype)
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派遣先の候補をしぼる(メール)
↓
派遣先の決定(メール)
↓
派遣先へ移動し、翌日から仕事開始
私の場合は、無料のオンライン英会話教室が付いていて、比較的時給も高いという噂のアルファリゾート に登録しました。
まずはじめに自分の希望を伝えると、5〜10程度の派遣先の候補をメールで送ってもらえます。
希望はかなり細かく出すことができます。ウェブサイトに選択項目がありますので、チェックを入れて検索するだけです。
ほかにも、「スキーのリフト券が無料で付いてくる」「車の持ち込み可」「彼氏彼女と一緒に住める」などいろいろ選べるようでした。
私の場合、派遣会社に登録してから半月ほどで職場が決まりましたが、スムーズにいけば1週間ほどで決まることもあるようです。
リゾートバイトは基本的に住み込みで働ける人が対象となるので、通常のアルバイトよりも競争率は低めになっています。
特に受かりやすいのは、GWやお正月など繁忙期を中心に、比較的長期間に働ける人材とのことでした。
英語を学ぶのにおすすめの派遣会社
※以下の情報は2020年6月現在のものです。実際の情報は各サイトで確かめてください
◆アルファリゾート https://www.a-resort.jp/
・丁寧なサポートと高めの時給で有名です 。
・リゾバと留学がセットになった留学生応援プランがあります。
・オンライン英会話教室「ネイティブキャンプ」を無料で受講できます。DMM英会話と違って、ネイティブキャンプは1日何回でも受け放題です。
◆アプリリゾート https://global-dive.jp/lp/zero/
・オンラインで「DMM英会話」が毎日25分間タダで受けられます。
・「ゼロから留学」という語学留学がセットになったプランもあります。
◆スタッフエージェント https://www.staffagent-ryugaku.com/
・フィリピンのセブ島で、コールセンターなどのリゾートバイトができるというもの。外国でリゾートバイトができるのはとても珍しいです。
・仕事をすることで留学費用(学費・宿泊費)が無料になるお得なプランがあります。6ヶ月の留学で、支払い費用はたったの24万5,000円で済むそうです。
◆留学ドットコム https://www.ausbiznet.com/column/15831
・インターネット上で、留学に関する情報量が一番多い派遣会社がこちら。
・資金集めの段階から留学まで、一貫したサポートが同じ会社から得られます。
派遣先の職場は、仕事を始める直前ではなく、1〜2ヶ月前くらいから探し始めるのがいいと思います。
あまり時期が早すぎると求人も少ないそうですが、ギリギリすぎるのも選択肢が減ってしまいます。
複数の派遣会社に申し込み、条件やお給料などを比べるといいそうです。同じ派遣先でも、派遣会社によって時給が違うことがあります。
ニセコで実際にいくら貯金できたのか(実際の例)
基本給:184,800円
時給1,100円× 1日8時間 × 出勤21日
控除額:39,500円
社会保険(健康保険、厚生年金、雇用保険)+所得税+寮費10,000円
※年齢など条件により控除額は変わります
手取り収入:145,300円
額面支給額184,800円 –控除額39,500円 =145,300円
ここから食費と雑費を引いた1ヶ月に10万円程度の貯金ができました。
普通にアルバイトや派遣で働くよりも、簡単に貯められることが分かっていただけるかと思います。
もし残業ができて、寮費が無料で食事付きだったら、月に20万円以上の貯金も可能です。そういう条件の職場もたくさんあります。
ちなみにこちらの寮には、お風呂、洗濯機、キッチン(冷蔵庫、電子レンジ、トースター、電気ポット)掃除機がありました。
トイレットぺーパーや洗剤やごみ袋などの消耗品も、生活必需品に関しては支給されましたし、職場では制服が貸し出されました。
リゾートバイトのデメリット
・ニセコは冬しか働けない
残念なことに、ニセコはスキーリゾートなので冬しか仕事がありません(12月中旬〜2月中旬)。英語を使う仕事なら、そのほかにも城崎温泉、箱根、宮島あたりが外国人観光客が多いと言われていますが、ニセコほど英語漬けになる環境ではないようです。
・部屋の処分に困る
実家暮らしならいいのですが、賃貸の場合は住んでいる部屋をどうするか考える必要があります。貯金目的なら、家財道具を全て処分するなどして、部屋の契約を解除してからリゾートバイトを始めることになるかもしれません。
・人間関係が難しいことも
寮の暮らしは、他人との共同生活になります。たとえ個室を与えられたとしても、キッチンや洗濯機などは共有する場合があります。同じ職場でも労働時間が全く違うこともあり、話し声や生活音などで問題になったり、ゴミ捨てルールなど、様々なトラブルの可能性があります。
・交通の便が悪い場合も
リゾートバイトで労働力が必要になるのは、普通に求人広告を出しても人が集まらないような田舎が多いです。観光地だとしても、たいてい周りに何もありません。遊びに行く場所も、コンビニすらないこともあります。場所によっては帰省することが難しく、友達や家族に簡単には会えなくなります。
リゾートバイトのメリット
英語が使えること、貯金ができること以外にも、様々なメリットがあります。
・通勤時間が短い
職場から寮まで車で送迎してもらう場合などもありますが、たいていは徒歩圏内に寮があります。ホテルなどでは空き部屋に住むこともあり、通勤時間が30秒などということもあるようです。
・出会いがある
様々なバックグラウンドの人と会い、一緒に暮らすことになります。仲良くなれば、一緒に食事をしたり、遊びに出かけることもあるかもしれません。彼氏彼女ができる機会は多いらしいです。
・観光地に住める
リゾートバイトの中には、沖縄や京都など有名な観光地が少なくありません。休日を利用してあちこち出かけたり、仕事帰りに観光することができるかもしれません。地元の人と働く場合は、穴場情報を教えてもらうこともできます。
まとめ
ニセコで働くと「英語が少しできる」ことで重宝されます。こんなに英語を必要とされている場所は、日本では少ないと思います。
リゾートバイトは貯金もできるし、出会いもあるし、コミュニケーション能力を高めることもできます。もし語学留学をしたくて資金を貯めたいなら、本当におすすめです。