語学学校がどんなところ
はじめての語学留学の前には、分からないことばかりですよね。
私は今まで、イギリスの
マンチェスター・ヨーク・ロンドンの3つの町で語学学校に通い、
5つのコースを受講し、9人の先生から授業を受けました。
延べ5ヶ月と3週間の語学学校受講の経験から
イギリスの語学学校の様子をお話したいと思います。
結論から言うと、
それぞれの学校や先生によって全く教え方が違ったりしました。
教科書も、授業スタイルも、クラスの大きさも、雰囲気も、
本当にぜんぜん違いました。
今回のブログでは、私の受けた授業内容やクラスの雰囲気などを、
なるべく網羅的に伝えられたらイメージがつかめるかな、
と思って、できるかぎり具体的に書きました。
目次
初日にすること
多くの都心部の学校は、ビルの中にあります。
そのため、初日はインターホン通話を使って、エントランスのオートロックを解除してもらうことから始まったりします。
・ガイダンス
中に入り自己紹介をすると、ガイダンスの行われる部屋へ通されます。そこで、
・卒業するのに必要な出席率やスコア
・困ったときの連絡先
・注意点や危険なエリア
などの説明を受けます。
・クラス分けテスト
ビジネス英語クラスなど、そもそも人数が少ない場合は全員同じクラスに入りますが、Genaral English(一般英語)クラスなどの人気コースは、レベルごとに2〜5クラスに分かれます。
クラス分けのテストは、マークシート式だったり、記述式だったり、簡単な個人面接だったりと学校によって色々です。
どのクラスになったのかは、テスト当日に発表されることもあれば、授業開始日の朝、ドアへ貼り出されていたりすることもありました。
語学学校のカリキュラム
語学学校はたいてい1週間単位で入学を受け付けていて、毎週月曜日に新入学生が入ってきます。最も短期間の人は、月曜日に入学し、その金曜日には卒業していきます。
多くの学生は1〜3ヶ月ほどの滞在ですが、
夏休みの短期コースでは、毎週のように生徒が入れ替わる感じでした。
・夏休み短期コースの場合
ほとんどの語学学校で設定されている、夏休みに短期間で文法を中心に勉強するコースです。
どこでも生徒の入れ替わりが多く、新しい先生も採用されたりして、あわただしい印象でした。クラスの規模も大きくて、高校生など若い学生がたくさん参加していました。
短期コースには教科書が設定されていないことも多く(教科書を使う場合もありました)、毎日テキストのコピーが配られたりしました。
メリットとしては、生徒が多いので課外授業やイベントが多くて盛り上がりやすいこと、友達が作りやすいことだと思います。
・General Englishコースの場合
これも、たいていどこの語学学校にもある、1〜6ヶ月ほどの中長期で文法を勉強するコースです。最も人気があり、生徒の多いコースでもあります。
文法の授業とはいえ、イギリスの先生はどんどんシニカルなジョークを飛ばすので、笑ってばかりいて楽しかったです。
夏休み短期コースと違って、教科書を使って勉強することが多いです。
生徒の入れ替わりには関係なく、一定のペースで授業が進行しているため、多くの生徒は「教科書の途中から始めて、途中で終わる」ことになります。
・IELTSコースの場合
主に大学進学や永住権の獲得のために、IELTSのテストを受ける人のためのコースです。
IELTSに出題される、地図やグラフなどの説明に必要な語彙を学んだり、速読の練習をしたり、スピーキングのテクニックを学んだりします。
生徒の中には、イギリスに住んで働いている人も多く、参加しやすいように午後の1コマがあてられていました。会話するには問題ないという生徒が多くて、レベルの高いコースでした。
・ビジネスコースの場合
私は実際には受けていないのですが、知り合いが受講していました。生徒が少なすぎて、マンツーマンの授業になっていたそうです。
面接の練習をしたり、履歴書の書き方をチェックしてもらえるコースです。
日本の授業とイギリスの授業のちがい
語学学校では、コースにもよりますが、一般的に英文法を中心に学びます。リスニングや発音、語彙も学びますが、文法が最も重要とされています。
だいたい中学高校で学ぶくらいのレベルの文法です。
そして、日本とイギリスで英文法の説明に違いがあるかというと、実はほぼ同じなんです。
語学学校では、自分の知っている知識をアウトプットできるのが最大の魅力です。
先生に質問する内容、生徒同士で会話することも全て、英語で組み立てなければなりません。
ネイティブスピーカーが話しているのを聞いて自然な英語を学び、自分でも使えるように練習していくのが、語学学校の上手な使い方だと思います。
1日のスケジュールの流れ
朝9:00くらいに始まって、夕方15:00か16:00に終わる”フルタイム”が基本ですが、午前か午後だけの”パートタイム”もあります。
午前中は2コマあって、間に15分程度の休憩を挟みます。午後の3コマ目が終わると、授業は終了。あとは、日によってクラブ活動があったりします。
たいてい、午前中は文法中心の重めの授業で、午後は会話中心の軽めの授業や、ゲームをしたりしていました。
※基本的には自分の好きな時間と好きなコースを選択できるのですが、長期滞在の場合でパートタイムの短時間コースを選ぶと、ビザが取れないことがあるそうです。最短でも週15時間程度は授業を取ったほうがいいようなので、学校とも相談しながら決めてください。パートタイムでも、時間が長ければ大丈夫みたいです。
教室の外での学び
1〜2週間に1度、美術館や博物館など、学校の外へ出かける授業がありました。ちょっとした遠足気分で、楽しかったです。
・特別授業の例
・ハロウィンの日に、仮装した生徒と一緒にアートギャラリー見学
・先生のお宅のキッチンで、お料理教室
・町へ出かけて見知らぬ人に声をかけ、アンケートや質問に答えてもらう
・犯罪の語彙を学んだあと、警察博物館に行って、リタイアした警察官に話を聞く
・クラブ活動の例
クラブ活動は、会話サークルのほか、Netflixで映画を見たり、ハロウィンのカボチャのカービングイベントなどがありました。そのほか、有料サービスとしてサッカーを見にいったり、週末の小旅行なども開催されていました。
まとめ
学校やコースによって、学べることが違ってくることが分かっていただけたでしょうか。
自分に最適なコースを探し、予習復習をし、ネイティブをまねて、アウトプットの機会を最大限に生かすことが海外の語学学校で勉強するポイントになります。